ミッドセンチュリーのモチーフ
ミッドセンチュリーといえば、
アトミックとかバーストとか、キドニーシェイプとか、
<時代の顔>ともいえるある種のモチーフが思い浮かぶですねえ。
どういうわけか若いころから
この手のデザインに惹かれることが多くて、
編集者をやってたん十年前は、撮影などで出くわすたびに
「ううむ、キミは50年代の出ですね」
とにんまりしてました。
1950年代を語るデザインが
ミッドセンチュリーと日本で呼ばれるようになったのは、
80年代の後半、おそらく90年に近づいてからだったのでは。
それまでは50’s(フィフティーズ)とくくられることが多くて、
イメージとしてはロカビリーな感じでポップでキッチュ。
カラフルで楽しいけど、シックじゃないといいますか(笑)。
新しい言葉が出てきたのと同時に
イームズやイサムノグチに代表される
家庭で使える落ち着いたデザインが
ぐぐっと人気になった気がするですわ。
バブルがはじけて<おうち>に目が向いたら、
戦後(第二次世界大戦ですよ)の新生活のために生産された家具が
マスプロダクトだけど手作りっぽい感触も残していて
ちょうどいい感じに見えたのかな~なんて当時は考えました。
おりしも再び不況ですが、
今を語るスタイルってなんなのでしょう。
確かなのは、
古いものが以前よりずっと好まれるようになったことなんじゃあ。
若いころから古着屋さんに通ってきた世代の人たちが、
この感覚を支えているんじゃないのかな~、と個人的にはにらんでます。
っていうのは、
私たちの世代は(ひねくれものなので私はちょっと違うんですが)、
なんてったってDCブランド全盛のころを知っている(笑)。
古いものを敬遠する人、マジに多い気がするなあ。
閑話休題。
今日はバースト柄のプリントがレトロな
ガラスの小さなコップをアップしました。
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1*バースト・モチーフのコップ