Snow ( yarn ) shoveling

雪かきのように編む。いつか糸の山は崩れるはず…。

困った靴下


毛糸屋さんに出かけた時は、ブランケットに使えそうな太さの糸の棚を見て
色が気に入ったものをいくつか買ってきます。
ほとんどが並太程度ですかね。ラベルにかぎ針5〜6号って書いてあるやつです。

家に着いたら色別に分けてあるプラスチックの引き出し(無印のよん)にしまい、あとは使うだけ。
リアルのお店での買い物は、パレットに並べる新しい絵の具を開拓しに行くのに近いかもしれんです。
遥かン十年前、画材屋さん(秋田だと彩画堂)に絵の具を見に行くの好きだったなあ。
中間色の水彩を2本くらい買って「むひひひ〜」とか良く思ってた。
行動としては、あんまり変わってない(笑)。

何回か使って、色、質感ともに好きな毛糸は、ネットで大量に購入。
ということはつまり、リアルの手芸店には大して貢献してないっていうことですね。
年季の入ったサーファーの大将がいるお店が去年クローズしてしまい、
いろいろ不便を感じてきたこの1年。私がもっと買っていれば存続していただろうか。うーむ。


閑話休題。画像のソックスに使用した糸は、
色の混じり具合と、しなやかなテクスチュアが好みだったので買ったもの。
しかし、ブランケットに使うには幾分細く、お蔵入りに。
針の指定はかぎ針5〜6号だったんですが、
緩めにふんわり編むことを想定しているんでしょう。こういう失敗もありますわ。

ある日私は「この糸でソックスを編もう」と思いついたんです。
きっと肌触りがいいに違いない。補強が必要なつま先とかかとは、
アクリルとナイロンがブレンドされたベビー用毛糸があったので、これを使うことに。
お茶漬けに入っているようなあられ状の、ぽつぽつとしたネップがもれなく付いてきましたが、
まあ、面白いのでいいことにしましたわ。

山ほどある参考文献から引っぱり出してきたのは、
嶋田俊之手編みのソックス」(文化出版局、09年刊)。
毛糸はパープル系もオレンジ系も1玉ずつしかなかったんですが、
「足りなくなったら買い足せばいいもんね」と作業開始。
かかとの引き返し編みの要領を見事に忘れていたため、何回かほどいてやり直しましたがなんとか編めたです。



編み地違いで片方ずつが完成し、
「さ、糸を買い足しましょう」とネットをうろついたところ、問題発生。
パープル系は見つかったものの、オレンジ系が廃番になっていたんです。が〜ん。
一玉買い足してパープル系を完成させたとしても、オレンジ系の片方がぽつん残る。どうする自分。


  • 1・全部ほどいて、オレンジ系とパープル系を組み合わせたバイカラーか編み込みの靴下に編み直す。
  • 2・オレンジ系はほどいて別のものにし、パープル系だけを完成させる。
  • 3・このままの状態で家で履く。外に出なきゃ大丈夫でしょう、たぶん。

1と3の手は、糸の買い足しが不要なのでリーズナブル。
2は、常識的な選択ですね。
3は、私はうっかり者なので外に出てしまう可能性がなきにしもあらず。
友人知人は見逃してくれると思いますが、ヘンな人に見えることは避けられないでしょう。はあ〜。どうしたものか。

以下参考までに、使用糸の細さを補うための添え糸について。
パープル系には焦茶、オレンジ系にはベージュの極細毛糸を使っています。なので使用糸は

の3種になります。