Snow ( yarn ) shoveling

雪かきのように編む。いつか糸の山は崩れるはず…。

ミトンを編んでみたら


ずっと編もうと思っていたミトンを編んでみました。
参考文献は、10年前にアスキーから刊行された
「作れるかも」を教わりました―人気SHOPのハンドメイド54 』。

毎年年末になると、時間の流れの早さにぎゃふんとするのが常なんですが、
今日は本の奥付を見て、改めてやばい気持ちになりましたよ。
だれかさんは、10年も「そのうち編もう」と唱えていたようで(笑)。

この本は手芸本というより、何かを作るためのアイディア集のたぐいでしょうね〜。
お裁縫、編みもの、レザークラフトなどなど、いろんな手法で作られた
おしゃれ系のショップで販売されているアイテムが、
かなりアバウトな作り方とともに紹介されています。
それなりの技術がある人なら、近いものが作れるでしょう、という感じ。


タイトルの『作れるかも…』は、
お店に商品が並んでいるのを見た時「これなら作れるかも」と、
多くの人が感じそうなモノを集めて本にしましたよ、という意味から付いたものなんでしょう。
さらに私は、皮肉な含みのようなものも感じてしまうんだわな。
作り方解説はあくまでも「作れるかもしれない」というレベルです、
というほのめかしといいますかね。別に意地悪をいいたいわけではないんだけど。

まあ、けっこうお高いプライスで売っている商品の作り方を明らかにしようっていうんだから、
手取り足取り懇切丁寧に書くのは難しいでしょう。これくらいが限界かも。
念のために申し上げますと、編集さんはいい仕事をなさっています。
スマートなビジュアル構成をはじめ、カバーの裏側を型紙に使う等のアイディアなど、
古さを感じさせない素敵な本に仕上がってる。

ただ、この本の後、この手の企画はあまり見かけないので、
取材が大変だったのかもしれないね。
多少は宣伝になるにしても、掲載されているショップ側のメリットって、
大してないんじゃないか。つまり、日ごろ付き合いがあるところにならお願いできても、
多くの取材候補ショップに断られたかもしれない。なんだか編集さんをねぎらいたくなるんだなあ。

企画としては作家をクローズアップする方が、断然やりやすいはず。
手芸本の多くは昔から作家単位だしね。
なのでこの本は貴重な存在だと思うんだ。

閑話休題。作り方に関しては不親切気味の編集方針が貫かれているにもかかわらず、
上の画像のミトンだけは編み図こそありませんが、
他のものに比べると目数や編み方が言葉で詳しく書かれてたんで
「このとおり編めばいけるじゃん」と思ってたんです。
しかーし、編みはじめていきなり蹴躓きましたわ。


  • 1・指定の並太毛糸で編むと、子ども用みたいなサイズになる。極太毛糸使用じゃないか
  • 2・模様編みは5目のパプコーンの指定ですが、私の目には玉編み系に見えるよ
  • 3・親指の穴は無理穴(編み目の穴を広げて作る方法)とあるんですが、それじゃあ指が出ないわん

はっはっは。結局あーでもない、こーでもないと試行錯誤の連続でしたわ。
できあがったぶつは一番上の画像のとおり。なんとか完成。