ミトン2号
長らく懸案だったミトンを編み、できあがったものを見ながら
「う〜ん、改良の余地があるかも」と思ったです。
実用には問題ないんだけど、平らなところに置いて眺めると、
細長さが微妙に気になる。ちっとバランス悪くないか。
横方向に一模様増やしたらどうかな、と思って作ってみたのが、上の画像のミトン2号です。
使った毛糸は、ウールにアクリルとアルパカがブレンドされた面白い組成。
この糸だけだと少し細かったので、オフホワイトのモヘアを1本添えてました。
天然素材が好きなので、アクリル系の糸は「たわし用」以外は買わないできたんだけど、
最近少々心境に(大げさだ〜)変化が。
場合によってはアクリル混も悪くないかも、
と思うきっかけになったのが、三國万里子さんの
『編みものワードローブ』。
カウチンのジャケットと似た編み方をする
p30〜31のニットがかわいく思え、
キャプションを読んだところ
「かなりローゲージだから軽さを出したくて、アクリル混の糸を選びました」
とある。で、作り方ページを見たら、
使用糸の組成はアクリル70・毛(防縮加工ウール使用)30%だわ。なんか目鱗。
ウールのみっちりした糸でこのデザインを編んだら、
肩にずしっときそうだもんねえ。
大昔、やたら面倒くさいアラン模様のカーディガンを、
クイーンアニーで祖母に編んだことがあるんですが、
「おばあちゃん、肩こりしないかな」と心配になるほどだった。
今では私が肩こりなんで、編んだものの軽さを配慮する三國さんの卓見に唸りましたわ。
アメリカの古着にアクリル混の毛糸を使ったカーディガンって、良くありますわ。
山瀬公子さんのLes Briqu'a Braque(レ ブリカ ブラック)の前身である、
青山にあったPar Avion(パラヴィオン)あたりで、
若いころよく見たなあ。
前身ごろに刺繍とかビーズがあしらわれていて、それが野暮ったくてかわいい。
三國さんはデザインに際して「古着屋さん巡りをする」らしいので、
アメリカの50〜60年代あたりの服のイメージが背後にあるのかもしれないね。
ちがったらごめん、だけど(笑)。
話が脇道にそれてしまった。
ミトンに戻りますと、毛糸の組成のおかげで
中長編みの玉編みがぷっくり仕上がり、かつ軽いです。
全体のプロポーションも前より良くなった気がする。どうだろね。