Snow ( yarn ) shoveling

雪かきのように編む。いつか糸の山は崩れるはず…。

三國さんの穴あきキャップを編んでみた


2011年に出た三國万里子さんの『きょうの編みもの』にあった、
「穴あきモヘアキャップ」なる、おもしろ〜い名前のキャップを編んでみました。

本に載っている「まんまのデザインが欲しい!」
と思った訳ではありませんのよ。
ぼや〜っと三國さんの本を眺めていた時、
「ひゃ〜。パピーのキッドモヘアファインをなんと7本取りにして、
それをふっとい10ミリ棒針で編むんすか」とびっくりしたのがきっかけ。



極太以上の太い糸は普段あまり使わないので、
いつの間にか残り糸が溜まっちゃってたんです。
10ミリ棒針っていう表記を見て、
それの消費にいいかと思ったのだ。

糸端の始末とか、アイロンとかやってない状態で写真を撮りましたが、
画像上が第一弾の成果(?)。
左から、メリノウールの黒い極太と
ターコイズブルーのイタリア製シルク混モヘアなどなどを、
4本取りくらいにして編んだもの。

一番上の画像まん中および、下の画像は、
高級乾式アクリルのメランジ調の超極太と、ターコのモヘアなどの組み合わせ。
これは普段着ているコートと色が合うので、もうかぶってる私物(笑)。



一番上の画像右は去年、桜間よりこさんデザインのたびシューズを編んだ際、
余分に買ってたスターメツイードをメインに、
モヘアをごにょごにょ組み合わせてみたものです。

このキャップのおもしろいとこは、平らに置いたものをぱっと見る限り
「ゴム編み系のどうってことない帽子ね」という風情なのに、
かぶると引き上げ編みが威力を発揮して、凝ったテクスチュアに変身すること。

穴あき模様と、糸が重なって生まれる量感が一緒になって、
表情が出るといったらいいかな。編み地に厚みがあるから、すご〜く暖かい。
練られたデザインだなあ、と唸りましたわ。
体を入れないと、デザイナーが意図したラインや表情が読み取りにくいという点では、
ちっと水着のようなところがあるかもしれんです。

三國さんの本では、トップを余らせてかぶっていることもあって、
かなりとんがり帽子のような見た目ですが、私は
1〜2模様目数を増やしましたので、とんがり感が減り、普通っぽい感じになった気がしますわ。
目数と段数を調整すると、けっこう雰囲気が変わると思うな。

あと、10ミリの4本針は持ってなかったので、
8ミリの輪針(手がゆるいので8ミリでもNP)を使いました。
わし、輪針嫌いだったんだ。編みながら思い出したわい(笑)。