Snow ( yarn ) shoveling

雪かきのように編む。いつか糸の山は崩れるはず…。

鹿バッグ仕様決定しました



先だって試作版(上の画像4点)を編み、製品化に向けて使用糸をはじめ、内布等々の、
なんだかんだに関して、うーむと考え込んでいた鹿バッグ。
フルコトさんと相談したり、試作版を材料にいろいろテストしてみた結果、
納品できそうな雰囲気の仕様が見えてきました。

まず、内布なんですが、
どうしても編物のバッグは使っているうちに編み地が伸びるので、
くっつけることにしようと思います。

試作版鹿バッグは、伸びが少ないコットンウールの混紡糸で
しっかり目に編んでますが、この糸は廃番のため使えず。
今、普通に購入できる毛糸を使うとすると、
やっぱり型くずれに対する対策をとっておいた方が安心ですわ。すこし面倒だけど(笑)。



あと、裏側の草木紋の中に小さなアクセントをプラスしました。
雪の結晶を象ったチャームが付いてるのが分かるかなあ。
ちょっとだけ「くすっ」としてもらえると嬉しいです。

で、今季の製品版に使う糸は、
弾力性に富む
しなやかなメリノウールの毛糸でいくことにしました。
本来はウエアを編む糸なので、
とっても手触りがいいです。
糸のグレードを落とすと
いくらかお安く仕上がるんですが、
風合いも見た目も
微妙にしょぼくなるのは否めないんだ。

大きい画像3点は、
チャコールグレーとオフホワイトの
組み合わせで編んでみた製品版です。
結晶のチャームは縫い付けたので、内布を付けたら完成ですよ。



ちなみに内布(一番上の画像参照〜)は、
フランス製のインテリア用プロヴァンサル・プリント。
赤と緑が、いい塩梅に配置されていないでしょうかね。
補色なんだけど、けばけばしくないといいますか。

当初、和のイメージが強い奈良へ
お嫁に行くバッグに使うのってどうよ、
と思ったものの、
よく考えてみたら、
奈良って古(いにしえ)のコスモポリタン
闊歩した国際都市ですわ。
正倉院御物の中にも、
スペインの美しい生地(裂地)があったわい、
と思い出し、
おフランスの香りをまとってもいいことにしました(笑)。