Snow ( yarn ) shoveling

雪かきのように編む。いつか糸の山は崩れるはず…。

はらまきを侮るなかれ


福岡のカナちゃんと「冷え対策なら、なんといっても腹巻きだべさ〜。
興味あるようだったら、編むぜ〜」みたいな話をしたのは、去年の冬だったはず。
いや、一昨年の暮れだったかもしれない。
じ〜っと天井を見つめながら記憶をたどってみたものの、
はっきりしたのは記憶があやふやなことだけ。無駄な抵抗だったなり。


筒型に数10センチ編むだけの物体に、
まるまる1年以上かかっていたわけではありませんの。
いろいろ不測の事態に見舞われましてね(笑)。
上の画像の左側(グレー地にターコ系のモヘアでボーダー)が今回送った2013年ver.
で、右側が2012年ver.なんす。

12年ver.は、迷彩柄のようにも見えるヘンな色使いと、
アルパカとモヘアが混紡された組成が気に入って採用したんですが、
この糸、芯の部分が中空になった
リリヤーンの毛糸なんですね。

これをな〜んも考えずにわしわし編んだら、
リリヤーンの構造の影響なのか
単にゲージがゆるいせいなのか分からんけど、
ものすごーくでっかいブツになってしまった。


お腹を切って以来、まるまると肥えた私が装着しても、
「でかっ!」と笑っちゃうくらいのサイズに仕上がったんす。
いかんでしょう、これでは。まずすぎます。

で、今度はシルクがブレンドされたエアリーなイタリア毛糸とモヘアを使って、
きつめにしましまで編んでみた。
昔、うちのおじーちゃんが巻いていたラクダの腹巻きを思いだし、
ダブル(二つ折り)で使えるように長めにしてみたです。

サイズ、どうかなあ。大丈夫だといいなあ。
大きいようだったら、洗濯機でがしがし洗うと、
フェルト化して少し縮むと思いますわ。
それでも大きいようなら、ネックウォーマーにするのはどうだろう。
って、作ったのは腹巻きだろう、と自分に突っ込んでおく。



今回、腹巻きを製造するにあたり、
手持ちの編みものの本を引っぱり出して編み図を探してみたんだけど、
意外に載ってないもんですね。
作りが単純なため、「編み図必要なし」って扱いなのかな。
茶羽織とか、和服用ベストなんかが収録されている、
大昔の編みものの本まで見たんだけど、見当たらなかったです。

ネットで探してみたところ、編物の世界の掘り下げぶりにいつも唸らされる、
たた & たた夫の編物入門」内に 腰紐つき腹巻 というのがありました。
2目ゴム編みのシンプルなやつ。糸は並太で、6号針を使用。
今回の編み直しに際しては、このゲージを参考にしたです。


心の師匠であるkaushikaさんがレビューされていたんで、先日こーてみた
おうちニット vol.3 (別冊家庭画報 手編み時間)』にも、
右の画像のようなラブリーなデザインのがあった。
(編みあがってから見つけたなり)
新しい本に、ナウい(死語)腹巻きが見つかるとは。灯台下暗し。

「おお〜、こんなところに」と喜んだんだけど、
ちっとこのデザインはかわいすぎる感が。
年齢不相応のものを平気で身につける私でも、腰が引ける。
あ、お笑いアイテムとしてなら、ポイント高いかな。
編んでみるかね。にやにや。